2019年02月13日 12:16更新

妙高高原ビジターセンターがこのほど、全国で繁殖を広げている外来種オオハンゴンソウを効率的に駆除する方法を発表した。 

オオハンゴンソウは、北アメリカ原産で繁殖力が強く他の植物の生育を妨げながら広がるため全国各地で生態系を脅かしている。ビジターセンターがあるいもり池の周辺にも、大きな群落があり、10年以上にわたって駆除が進められてきた。しかし、茎を刈り取っても残った根から新たな茎が伸びるため、完全に駆除するためには多くの人手をかけて根ごと掘り起こしていた。

そこでビジターセンターでは、まず花が咲く前にエンジン草刈機で根元から刈り取る実験を試した。この方法では根ははるが、花が咲かず種も残せないため繁殖地が広がらないことが確認された。ただし年に2、3回刈らなければならない。 

実験ではさらに、草を刈った場所を遮光シートで1年間覆ったところ、完全に撲滅できることが確認された。ビジターセンターでは今回の実験結果を冊子にまとめた。外来種の駆除に頭を悩ませている各地のビジターセンターに配布、情報交換を進めたい考えだ。

妙高高原ビジターセンターの春日良樹館長は「オオハンゴンソウの知見が多くなり、交流することで、もっと効率的な駆除方法や利用方が見つかればよい」と話している。

ビジターセンターでは、今後一般市民が参加しやすいオオハンゴンソウの駆除イベントを開催し、理解と協力の輪を広げていくことにしている。

なお、この冊子はビジターセンターで無料配布されている。問合せは、妙高高原ビジターセンター℡0255-86-4599まで。

※ご覧の記事の内容は2019年2月13日（水）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
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