2018年07月23日 05:30更新

高校生のスポーツの祭典「インターハイ」が7月26日から、三重県や岐阜県など5県で開催される。上越市と妙高市の高校から出場する選手・チームを紹介する。

空手道･女子個人戦の「形」に、初出場する高田農業高校3年の吉川未希さん。

吉川さんは学校の部活のあと、市内の道場に通って技に磨きをかけてきた。その結果、高校生活最後の今年、初めてとなるインターハイへの切符を手にした。 

吉川さんが空手を始めたのは保育園年長のころ。双子の妹、来望さんとこの道場に通い始めた。精進の甲斐あって、小学校3年のときには全国大会で優勝を果たし、ますます空手に打ち込むようになった。

しかし、中学生になると、妹が全国大会で優勝する一方で、未希さんはなかなか結果を出せない時期が続いた。「何が足りないのか？」気持ちばかりあせる中、変化が訪れたのは高校3年になった時。道場の先輩からもらったアドバイスもあり「考えすぎていた気持ちが吹っ切れた」という。

「自分が今できる動きをやればいいんだ。あれもこれもでなく、今できる力を発揮しよう」と臨んだ今年5月の県高校総体でみごと優勝。念願のインターハイ出場を決めた。さらに、その後、6月の全国空手道選手権では総合優勝を飾るなど今までの不振を一気に払しょくした。

指導にあたる直心本部道場の齋藤隆雄代表は「もともとスピードがある選手だが、スピードが空回りしていた。ここにきて下半身が強くなって腰まわりの使い方が分かるようなった」と分析している。

大会に向け吉川さんは「一つでも多く勝ちたいが、あせらず、いつも通りを大事にして頑張りたい。インターハイを楽しみたい」と笑顔で語る。

なお、妹の来望さんは神奈川県の空手の強豪校に進学していて、女子団体組手で今回のインターハイ出場を決めている。

吉川未希さん来望さん姉妹が出場する空手道競技は、8月3日から岐阜市ではじまる。

※2018年7月23日（月）ニュースLiNKで放送 初回18:30～