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桜の「さっちゃん」 子どもたちの手で後世へ/佐渡テレビジョン

2021年06月29日 15:03更新

佐渡市両津地区鷲崎の旧内海府小学校のグラウンドにたたずむ大きなソメイヨシノ。地元の人から「さっちゃん」の愛称で親しまれています。

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現在の内海府小学校は、内海府中学校と連携校となり別の場所に移りましたが、連携校となる前から、お花見給食を行うなど小学校とともに歴史を刻んできました。

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しかし、樹齢140年以上と言われていることもあり、年々弱ってきています。

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その「さっちゃん」を見て動いたのが、おととし10月から地域おこし協力隊として鷲崎地区で活動している山田 達也さんです。山田達也さんは「百何十年も咲いている桜ですから、いつかは寿命がくると思います。今回の挿し木で、現在の小中学校になんとかさっちゃんの子どもが育っていくような環境を作りたいなと思っています」と話します。

18日は、内海府小中学校の児童と生徒7人が、地域住民と協力しながら、挿し木に使う枝を切りました。

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指導にあたったのは、「さっちゃん」を20年以上見てきた造園業を営む松木 博明さんです。

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松木さんの指導のもと、高い枝を剪定するためのハサミを使い、若い枝を選びながら切っていきます。その後、枝の切り口を処理し充分に水を吸わせるため、およそ2時間、水に浸しておきます。

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午前の作業が終わると、学校に戻り給食の時間です。

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給食には、児童と生徒が学校田で育てたもち米の「しょうゆおこわ」をはじめ、地元の野菜を使ったメニューが並びました。みんな午後からの作業に備え、美味しそうに残さずきれいに食べていました。

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給食の後は、挿し木の作業です。まずはプランターに土を均等に盛り、水をたっぷりと含ませます。

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そして、水に浸しておいた枝の切り口に根が出やすくするための薬を塗り、プランターに枝を挿していきます。児童と生徒は大きく育つことを願いながら作業していました。

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山田達也さんは「鷲崎出身の島外の人が、いつかここに戻ってきたときに、昔のことを思い出せるようなものがあったらいいなと思って、さっちゃんを残したい」と話します。

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挿し木を行った児童は「大きく育ってほしい思いでお世話します」「今回植えた桜たちがちゃんと水やりをして、大きく育ってくれるといいと思いました。近くでさっちゃんを見ることができて嬉しい」と話していました。

世代を問わず地域の人にとって思い出深い「さっちゃん」。その役割は、次の世代へ受け継がれ、新たな一歩を踏み出しました。

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鷲崎地区 財産区長の本間義昭さんは「皆さん、さっちゃんに思い出があると思います。私たちが小学生の頃は、校庭に桜の木が5本ほどありました。しかし今は1本だけ残されて、それがさっちゃん桜として今まで大切にされているので、これからも後世に残していけるように願っています」と話していました。

新たな場所で再び根を張ろうとしている「さっちゃん」。現在は児童と生徒が毎日水やりをして大切に育てています。来年の春には植え替え作業を行うということです。

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佐渡テレビジョン

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