2018年10月11日 18:15更新
戊辰戦争から150年を迎える中、福島県会津地方の歴史を学ぶ人たちが11日、上越市金谷山にある会津墓地を訪れ、かつての会津藩士の霊をなぐさめた。
墓参りをしたのは、福島県の市民団体「会津史談会」の会員26人。会では、会津の歴史を学び後世に伝えようと活動している。今年が戊辰戦争から150年にあたることから現地研修として金谷山を訪れた。
戊辰戦争では、会津藩が戦に敗れたあと1744人の藩士が捕虜として高田藩に預けられた。しかし、きびしい収容生活のなかで67人が亡くなり金谷山に葬られた。現在、墓は60基ほどあり、上越市の有志などが守ってきた。一行は、墓のひとつひとつに花をたむけ、読経のなか静かに手を合わせていた。
墓参団の井上昌威代表は「感無量。会津を思いながら亡くなった藩士を土地の人は会津のほうを向けて墓をつくってくれた。」と当時の高田の人たちの思いやりに感謝していた。そして、今後も会津と高田が仲良く交流することを願っていた。
一行は12日も上越に滞在し、会津藩士が収容された寺町の寺院や戊辰戦争をテーマにした特別展を開催している上越市立歴史博物館を訪れることにしている。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.