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子どもの「居場所」をつなぐ 活動を後押しするネットワーク設立

2021年12月07日 16:46更新

上越地域にある子ども食堂や学習支援の団体などをつないで、その活動を後押ししようと、ことし4月「くびき野こどものみかたネットワーク」が立ち上がりました。これに合わせ6日、市民向けのフォーラムが開かれました。

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 「くびき野こどものみかたネットワーク」はNPO法人、くびき野NPOサポートセンターが設立しました。狙いは経済的に厳しかったり、居場所を求める子どもたちを広く支えるためです。ネットワークには、上越地域の子ども食堂や学習支援の団体など、8つの団体が参加しました。

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くびき野NPOサポートセンター 内山 勇人 理事長
「子どもの貧困が社会の問題になっている。コロナ禍において深刻度が増した。専門に特化した分野のストロングポイントを生かして、子どもたちにアプローチできたら」

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具体的な活動は、困っている子どもを支援したい人や地域を各団体につないだり、それぞれの情報をホームページで発信することです。また、生活が苦しいひとり親世帯にコメや缶詰などを無料で配る「フードパントリー」を毎月1回、参加団体いずれかの地域で開いています。

この日は、設立を記念したフォーラムが上越市で開かれました。はじめに新潟県立大学人間生活学部 教授の小池由佳さんが、子どもを取り巻く環境や支える仕組みについて講演しました。小池さんによりますと、総人口に対する子どもの割合は1950年は3割を超えていましたが、現在は約1割まで落ち込んでいます。また、母子世帯の8割以上が生活の苦しさを感じているデータも紹介されました。

そのうえで小池さんは、家庭、学校に続くサードプレイス、第3の居場所が子どもにとって大切だと話しました。第3の居場所とは、地域の住民と出会うコミュニティの場です。子どもにとって、親以外の大人と交流することで、居心地の良い場所となることに意味があるといいます。

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新潟県立大学人間生活学部 教授の小池由佳さん
「自分で選んで行動するということを積み重ねることが、主体的に行動する子どもたちにつながる。自分の行動や判断を社会が受け止めてくれることで、自分が大切にされていることにつながる」

この後のパネルディスカッションでは、ネットワークに参加した3つの団体が活動を紹介しました。

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このうち妙高市新井南部地区の「あいあう食堂実行委員会」は、子どもに無料で食事を提供するほか、ひとり親の家庭に食品や古着などを配達しています。その活動を通じて、悩みのある保護者などから相談を受けることもあるということです。

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また上越市南本町の子ども食堂「いちょう食堂の会」は、子どもと仲が深まることで、保護者とのつながりができたことを紹介しました。

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いちょう食堂の会 金子 光洋 さん
「子ども食堂を始めたことで、地域の子どもたちを知ることができた。あいさつをするようになり、立ち話ができるように。スーパーの買い物では、保護者とのあいさつ、立ち話が始まり、食堂を始めた意義があった」

上越地域の子ども食堂では、子どもから大人まで幅広い世代が利用し、コミュニティの場にもなっています。会場では、食事のメニューに質問があり、関係者からは「最初は地域の郷土料理など喜んでもらうことに力を入れていたが、運営側も無理なく続けられるよう簡単なメニューしたうえ、野菜の形を星型にするなど工夫している」と答えていました。

くびき野こどものみかたネットワーク」のホームページ

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