2021年06月23日 13:51更新

この夏、上越市の謙信公祭は、感染対策のため出陣行列や川中島合戦の再現などが中止となりますが、地元・春日中学校の生徒は、祭りの手ぬぐい作りやのろし上げなどに裏方として協力します。23日、祭り実行委員会のメンバーが学校を訪ね、全校生徒に改めて祭りへの心構えを呼びかけました。

今年の謙信公祭は8月22日（日）に開催されますが、感染対策のため、出陣行列や川中島合戦の再現など主な行事は中止します。一方で、のろし上げやみこし巡行、太鼓の演奏などは実施されます。

地元・春日中学校は例年通り、祭りをイメージした手ぬぐいづくりやのろし上げに使うスギ材を運ぶなどして協力することになっています。

祭り実行委員会の太田一巳さんが学校を訪ね、全校生徒560人を前に改めて祭りへの協力を呼びかけたうえ、祭りの歴史や意義を紹介しました。

太田さんは、祭りが上杉謙信の武勇と遺徳を称えようと大正15年から始まったこと、戦時中や戦後も途切れることなく続いたことを説明しました。そして、コロナの影響がある中、地元の中学生として祭りにどう関われるか、1人ひとり考えてほしいと呼びかけました。太田さんは「義の心とはなんでしょう。『故郷を愛する気持ちを忘れない』と私は考えます。義の心を持って謙信公祭を盛り上げましょう」と話していました。

生徒会長の荻原琉生さんは「外に出て活動することもある。参加を全校生徒に募り、地域の人と関われたら」と自分たちでできることを考えていました。