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地域ぐるみで食い止める! イノシシ被害防止策強化

2021年06月05日 10:20更新

イノシシなどによる農作物の被害を地域ぐるみで食い止めようと、上越市吉川区の河沢地区で新しい取り組みがスタートしました。

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この取り組みは、上越市がイノシシなどの被害が発生している市内の4つの地区で今年から始めた「集落環境診断」です。専門家のアドバイスをもとに鳥獣が出没しない環境を集落ぐるみで整えようというものです。

この地区では去年田んぼが荒らされる被害が発生しました。江村昇町内会長は「踏み荒らし、寝転んで無残。そのコメは食べられない。臭いがついて。イノシシが入った田んぼは出荷できない」と影響の深刻さを強調していました。

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3日は対象地区のひとつ吉川区河沢で町内会の役員などが水田や畑をまわり、イノシシが出没する可能性がある場所を点検しました。

指導にあたったのは長岡市にある鳥獣被害対策を支援している民間企業の「うぃるこ」です。うぃるこの小川晴那さんは集落内の竹林も危険な場所だと指摘し「イノシシやクマのえさ場になる。要注意です」と呼びかけていました。

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上越市内では昨年度過去最多の862頭のイノシシが捕獲され、水田の被害も18ヘクタールと増加傾向が続いています。被害を防ぐためには、捕獲や電気柵の設置とともに屋外に放置された野菜くずや収穫されずに残された柿の実を処分するなど、イノシシが出没しにくい環境づくりが有効とされています。

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点検の後は、住民を対象にイノシシの生態や集落に寄り付かない方法の勉強会も開かれました。

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江村昇町内会長は「個人でやっても、やった場所で効果は見られるが、隣がやられる。個人では無理。集落でやらねばならない」と話しています。

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また、上越市農林水産部の空周一部長は「対策には労力がかかる。高齢化で担い手が少ないと大変。ICTを使った監視や捕獲の確認など少ない労力で、できる方法を考えることになる」と話しています。

今後、河沢集落では住民による現地調査で地域の課題を共有し、7月には具体的な対策を決め実行に移します。

市ではここで得られた成果を来年度、イノシシ被害に悩む集落に広げていくことにしています。

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