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上越市文化財調査審議会委員長 川村知行氏 瑞宝小綬章を受章

2021年04月29日 05:00更新

上越市文化財調査審議会の委員長をつとめる川村知行さんが、この春の叙勲で瑞宝小綬章を受章しました。

川村知行さんは現在71歳。東京教育大学を経て早稲田大学大学院で美術史を専攻しました。その後、昭和60年からおよそ30年間、上越教育大学で学生の指導にあたるとともに、市の文化財調査審議会委員として五智国分寺などで文化財の調査にあたってきました。

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また、上杉謙信や春日山城跡を研究する中、山頂の本丸跡を守ろうと、登山者に土の入った袋を運び上げてもらう「土の一袋運動」を呼びかけました。川村さんは「『土の一袋運動』は一人ではできないこと。他にもいろいろな活動を提案したが、そのたびにすでに多くの人がいいと思っていた。私は後押しをしてきたという感覚」と、これまでの活動を振り返りました。

こうした地域文化への貢献が認められ、今回の瑞宝小綬章の受章となりました。

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川村さんは、市の指定文化財旧師団長官舎と旧今井染物屋がリニューアルされたことを挙げて、文化財を時代に合わせて活用していくことも大切なことだとして「文化財保護法という法律があり、文化財というと手をつけてはいけないものだと構えてしまう。でも、そうではない。身近な文化財から、かつての日本人の文化などに気が付くこともある」とし、今後の活動について「まだまだやっていないことがたくさんある。叙勲で『これからも頑張れ』と背中を押された気持ち」と話していました。

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