2020年12月11日 18:09更新
部活動にお役立ちマスク!
運動中でも息がしやすく熱中症になりにくいマスクを、越教育大学の池川茂樹准教授とオンヨネが共同開発した。これが「熱中症リスク低減マスク」。
素材は、オンヨネが製造している半導体製造工場などのクリーンルーム用マスクに使われているもの。
2重のメッシュ構造になっていて、表側が大きめ、裏側が細かく、息がしやすいという。
マスクを発案した上越教育大学の池川茂樹准教授は「学校の体育や部活動などで熱中症になりにくいマスクの必要性を感じていた」「いろいろな現場の話で、運動時はマスクを外す指導がされている。呼気が激しいのでどうしたら安全に運動できるか、いろいろ質問がきた中で、この技術が役立つのではとアイデアがあり、オンヨネに提案した」と話す。
池川准教授は、自転車をこぐ実験で、不織布マスクと熱中症対策マスクを使って運動した時の食道温を比較した。
その結果、不織布マスクでは、運動時間が長くなるほど食道温がマスクを付けない状態より高めになった。運動せず安静にしていても同じ傾向だった。これは、口や皮膚からの熱放散が妨げられたためとみている。
逆に熱中症対策マスクでは、運動時間20分ほどまではマスク無しとほぼ変わらなかった。その後運動を続けてもやや高めに留まった。
オンヨネ関 泰寛企画開発課長は「研究結果から通年、学校や仕事でも活動量の多いところで使ってもらえる。熱中症軽減につながればいい」と話す。
マスクは「ハイブリッドタイプメッシュマスク」の商品名で、1枚2,200円(税込)。飛沫の侵入を防ぐフィルターが1枚1,000円(税込)。
どちらも洗濯して繰り返し使える。販売は来年3月以降、オンヨネからとなる。
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